4. まとめ
- タイトル&自己紹介
- 1枚目で名前・所属・研究タイトルを明快に。社会的背景を一言で導入すると「なぜやるのか」を瞬時に伝えられる。
- 背景・課題発見
- 具体的文献やデータを示し、先行研究の不足点を論理的に抽出。
- 最終発表や上級者は特に「先行研究のどこを補ったか」を強調。
- 仮説・モデル・目的
- 論文(発表)の核。最低限「○○を検証」「××が主要因と考える」と明示。
- 上級者はは特に仮説やモデル式を明示し、独自性をアピール。
- 方法
- スライドで装置・計測手順を図示。パラメータ根拠も述べる。
- なぜこの方法が仮説検証に必須かを繰り返す。
- 結果(進捗)と考察
- 中間発表では進捗アピールが重要。汗をかいた実績を写真込みで見せる。
- 最終発表では結果→考察を明確に分けて論理展開。「どれくらい仮説と一致?先行研究と比べどう進展?」を示す。
- 結論・課題
- 中間なら「今後の計画」を前向きに。
- 最終発表では「目的をどこまで達成か」「残る課題は何か」を正直に述べる。
- プレゼン態度・Q&A
- 声量・時間管理・質疑応答の対応力が、点数に大きく影響。
- ゆっくり目に説明し、図を指し示しつつポイントを明確化。
この基本を守れば、各発表段階のルーブリックで高得点に繋がりやすいでしょう。
スライド枚数や細かい章タイトルは研究室や学科の指定に合わせながら、「背景→問題点→仮説・モデル→方法→結果→考察→結論→今後の課題」という王道構成を踏襲するのがおすすめです。
【おわりに】
- 中間発表では、「社会・研究背景」「方法」「進捗」「発表態度」という観点で8枚程度のスライドを作り、いかに汗をかいているかを大げさに示すと評価が上がる。
- 最終発表では、「課題発見」「創意工夫・解決手法」「論理的思考・結論導出」「プレゼン方法」の4項目が鍵。最終的な成果・結論をしっかり示し、何が新しいかをまとめる。
- 上級者の最終発表は、「問題提案・リサーチ力」「問題発見」「問題解決」「解決への工夫」「プレゼン能力」という5項目(合計100点)を重視。仮説やモデルの提示・先行研究との比較・独創性など、より高い学術水準を求められる。
両方に共通するのは、「スライドを見やすく作る」「目的・方法・結果を論理的に繋げる」「声や時間管理を意識する」ことです。
この教科書を参考に、自分の研究の魅力を最大限に引き出す発表を目指してください。Good luck!