■ 採点査読評価基準 「Research」
学術論文の進め方の理解・評価。修論/卒論など学術論文の執筆と査読を総合的にチェック。「社会背景→仮説→方法→結果→考察→モデル改良→結論」の流れで160点満点ルーブリックを用意。
- 評価基準A〜Hは、小学校から社会人まで、あらゆる業界や職種、イノベーターや経営者において、正解のない問題に取り組むために必要な生きる力をあげています。
- 採点項目と基準は、個人の内面的側面、社会的・対人的スキル、学術的・技術的能力の3つの力に分類され、それぞれが融合し合うことで、総合知、探究科学力、幅広い教養と深い専門性が身につきます。
- 高得点には、Well-beingの要素が含まれます。
個人の内面的側面 | 社会的・対人的スキル | 学術的・技術的能力 |
評価項目 | 0 5 | 6 10 | 11 15 | 16 20 |
A: 社会背景・研究背景・問題点の提示 | 社会背景の明確化 | 研究背景(本質の提示・意義)の明確化 | 先行研究の問題点の指摘と不足点の抽出 | 研究課題・解決すべき問題点の明確化 |
B: 仮説・モデルの提示と目的の整理 | 仮説の設定の明確さ | 仮説の検証モデルの提示と妥当性の説明 | 研究目的・大きな目標の提示 | 目的とモデル・問題点との対応関係 |
C: 実験方法・計算方法 | モデル検証のための方法設計の妥当性 | 実験装置・計測方法(または計算手法)の明確な記述 | 外乱・パラメータの設定根拠と手順の論理性 | 再現性・客観性を担保するための工夫・引用の適切さ |
D: 結果の提示 | 結果データ(図表)の正確性・明瞭性 | 図表やプロットの説明・凡例・軸設定の適切さ | 結果に対する定量的・事実ベースの記述 | 結果の妥当性(不確かさ、精度)の考慮 |
E: 考察 | 結果とモデルの照合・妥当性検証 | 仮説の立証・検証の深度 | 先行研究や文献との比較・客観性 | 問題点解決の評価・主張の一貫性 |
F: モデル改良・予測性・一般化・法則化 | モデル改良・拡張の提案 | 新たなモデル検討と再検証(予測性の検討) | 一般化・法則化への取り組み | 研究の普遍性・社会的応用可能性の言及 |
G: 結論・今後の課題 | 結論の明確化(研究成果の要約) | 目的・目標達成度の総合評価 | 主張の最終的な提示・社会への提案 | 今後の課題(ポジティブな拡張案)の提示 |
H: 論文全体の完成度・文献・表記 | 論文構成の流れ・整合性 | 文体・表記ルール・図表番号・式番号の遵守 | 引用文献数・引用の質(50~100以上、適切な引用) | 独創性・オリジナリティと執筆姿勢 |
- 点数基準(例)
- 例) 感動を与える力
- 5点:他者を鼓舞する経験が、自己効力感を高め、集団の士気向上と心理的満足感を向上させる回答。
⇒ Well-being - 4点:学内外で尊敬される存在として感動を与え、他者のモチベーションを引き上げる回答。
⇒ Well-being - 3点:仲間を勇気づけ、積極的に感動を与える行動をとるだけの回答。
- 2点:一部の仲間や先生から良い反応を得るだけの回答。
- 1点:他者に感動を与える機会がなく、孤立している回答
- 0点:論理的な文章になっていない、日本語で300文字未満の文字数である、のいずれかを満足する回答。
- 5点:他者を鼓舞する経験が、自己効力感を高め、集団の士気向上と心理的満足感を向上させる回答。
- 例) 感動を与える力
