個人情報とAI

個人情報とAIの扱いを決めてから使います。

成績や合否をAIだけで決めません

AIは提出物を読む補助に使います。評価理由、返却コメント、個人情報を人が確認してから共有します。

生徒・学生・保護者・先生への約束

見る人と共有範囲を分けます。

本人へ返す内容、先生が確認する内容、管理者が見る統計を分けます。不要な個人情報は扱いません。

生徒・学生

本人の結果だけを確認する

自分の提出物、評価理由、修正点を見ます。他の人の結果と混ぜません。

保護者

本人の理解を助けるために見る

結果は本人を決めつけるものではありません。疑問があれば学校・団体の担当者に確認します。

先生

共有前に表現を見直す

言い過ぎ、個人情報、評価理由、本人への伝わり方を確認します。

管理者

個人詳細と統計を分ける

全体傾向は集計として見ます。本人1名分や返却前の内部メモとはJSONと表示範囲を分けます。

基本方針

結果を共有する前に、人が確認します。

AIは、答案やレポート、提案資料、発表資料などを読む補助に限ります。本人の学びを決めつけるためには使いません。

  • AIだけで決めない成績、合否、選抜結果をAIだけで自動決定しません。
  • 必要な情報だけ使う氏名や学校名など、評価に不要な情報はできるだけ使いません。
  • 共有前に読む教員・評価担当者が、表現、個人情報、評価の理由を確認します。
  • 確認先を決める質問や再確認が必要な場合に、誰へ相談するかを導入前に決めます。

扱う情報

何を使うか、何を減らすかを分けて考えます。

評価に必要な材料と、個人を特定しやすい情報を分けます。必要がない情報は、番号や記号に置き換えるなど、扱う量を減らします。対応表を持つID化は匿名化ではなく、仮名化として管理します。

評価の材料答案、レポート、提案資料、発表資料、探究ノート、研究計画、振り返りなどを扱います。
個人を示す情報氏名、学校名、学年、クラス、番号などは、必要な場合だけ扱います。不要な場合は伏せる、または記号に置き換えます。少人数の属性や自由記述は、組み合わせで再識別されることがあるため注意します。
評価結果評価項目、理由コメント、レーダーチャート、学習者プロファイル
(Next LP / LP1-LP5)を扱います。
運用で決めること保存期間、削除の方法、質問や再確認の受付方法は、利用する学校・団体と事前に確認します。

AIの範囲

AIに使うことと、使わないこと

使うこと評価観点の整理、返却コメントの作成、理由の整理、見落としやすい観点の確認。
使わないことAIだけによる成績決定、合否決定、受講評価、人事上の判断、本人へ伝える内容の無確認配信、確認観点にない個人的な判断。
人が確認すること評価の理由が説明できるか、表現が強すぎないか、個人情報が必要以上に入っていないか。
AIの限界AIの出力は提案で、誤りや偏りが含まれる可能性があります。根拠資料と照合し、人が修正します。

事前に文書で確認すること

保存、削除、外部送信、AI学習利用の有無を確認します。

学校、企業、団体で扱う情報の重さは異なります。導入前に、誰が見られるか、どこまでAIに渡すか、いつ削除するかを具体的に決めます。

保存期間と削除方法提出物、評価結果、AI処理ログの保存期間、卒業後の扱い、削除依頼先、削除手順を確認します。
管理責任者と権限学校・団体・法人側の確認者、運用責任者、閲覧できる人を決めます。本人、学校関係者、担任、運用責任者、評価担当者、システム管理者が見られる範囲を分けます。
外部AIサービスへの送信送る情報の範囲、仮名化・匿名化の方法、対応表の管理、社外秘資料や未公表データの扱いを確認します。
AI学習利用の有無契約または明示同意なしに、入力内容をAIモデルの学習には使いません。学習利用の有無は事前に文書で確認します。
第三者提供・委託委託先、第三者提供の有無、契約や説明文に入れる内容を確認します。
質問・訂正・再確認生徒、学校関係者、受講者、担当者からの問い合わせ先と再確認の手順を決めます。

生徒・学校関係者の方へ

結果は、次の学びに使うためのものです。

評価結果は、本人を決めつけるためのものではありません。気になる点があるときは、学校・団体で決めた担当者に確認してください。点数だけでなく、理由コメントや次に取り組むことも一緒に見ると、次の学びにつなげやすくなります。

読む順番

良かった点から見る

まず、何ができていたかを確認します。そのうえで、伸ばせる点を見ます。

確認

分からない点は確認する

コメントの意味や評価理由が分かりにくいときは、担当者に確認します。

次の行動

次に1つ取り組む

一度に全部を直そうとせず、次に取り組むことを1つ決めます。

正式配付時の運用

認証、配付ファイル、PDF保存後の扱いまで決めてから使います。

公開見本は架空データだけです。正式運用では、結果ファイルの配付範囲を分け、誰にどの配付ファイルを渡したか、どのIDと対応するか、誤配付時にどう止めるかまで事前に決めます。

照合

認証IDと配付対象を照合する

配付ファイルに入れる範囲と、認証IDにひもづく対象者が一致することを配付台帳で照合します。一致しない場合は読み込ませず、再配付します。

配付

パスワードを配付回ごとに分ける

担当範囲別、個人別、配付回別に開封パスワードを分けます。共通パスワードを使い回さず、ファイルとは別経路で共有します。

失効

誤送信時は旧ファイルを止める

誤配付、退職、担当変更、本人からの再発行依頼があった場合は、旧ファイルを失効扱いにし、再発行と連絡記録を残します。

PDF

PDFも同じ機密区分で扱う

PDFはサーバーに事前配置しません。保存後は配付ファイルと同じ機密情報として扱い、氏名入りファイル名、無断再共有、期限後保存を避けます。

配付台帳配付先、ロール、対象ID、配付日時、再発行、失効、削除確認を記録します。
本人・先生ID照合静的な公開見本ではサーバー側照合を行いません。正式運用では認証ユーザーと配付ファイル内の対象IDを運用またはサーバー側で照合します。
PDF保存後保存場所、保存期限、削除方法、再共有禁止、誤送信時の連絡先を導入前に決めます。
問い合わせ本人、保護者、先生、管理者からの訂正・再確認・削除依頼の受付先を明示します。

導入前確認

評価の目的と、情報の扱いをそろえてから使います。

学校、団体、企業などの利用形態に合わせて、扱う情報、AIの利用範囲、人が確認する流れを整理します。